三田市中央町にある「IWAKI – 旧いわき呉服店 -」の町屋再生事業第二弾として2021年4月にオープンした、ベーカリー&カフェの「any many shop」(エニーメニーショップ)に行ってきました!
まるでギャラリーのように美しくディスプレイされた14種類のパン。フランス産の最高級バターをふんだんに使用したクロワッサンは、芳醇な香りと味わいが想像以上にジュワッと溢れ出る!ベーカリーの枠にとらわれない、ワクワクするような魅力とこだわりが詰まったお店でしたよ♪
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any many shop(エニーメニーショップ)の外観と店内の様子
「any many shop」(エニーメニーショップ)は、三田市中央町にある「IWAKI – 旧いわき呉服店 -」内に、2021年4月にオープンしました。同じ建物内のお隣には日本料理店の「桶屋町 神田」があって、さんだびよりでも以前にご紹介させていただきました。地図はコチラ。
江戸時代の後期に建築された、当時の雰囲気をそのまま残している町屋。その中にベーカリーがあるだなんて、異色な組み合わせでめちゃくちゃ興味がそそられますよね!それでは早速、店内に入ってみましょう♪
店内は基礎の柱や梁を残しつつ、ジャパニーズモダンな空間が広がっています。あと意外と奥行きがあって、手前半分はパンが並ぶ販売スペース、奥半分はイートインのカフェスペースになっています。
……ヤバいな、この洗練された雰囲気。ベーカリーというか、まるでギャラリーのようですね。
こんな風に、クロワッサンがガラスケースで展示されてるベーカリーなんて、初めて見ましたよ!
それもそのはず、「any many shop」(エニーメニーショップ)は特にクロワッサンに相当のこだわりを持っていて、一般的なベーカリーではコスト的な理由であまり使用されないフランス産の「イズニーAOP発酵バター」や「フレチャード発酵バター」といった、知る人ぞ知る最高級バターを使用されているそうですよ。
ちょっとこのベーカリー、こだわりがハンパないな……(笑)
こだわり抜かれた14種類のパン。トランプをレジに持っていく斬新な販売スタイル
こだわりがハンパない雰囲気は、実際に販売されているパンのディスプレイにも表現されています。
一般的なベーカリーであれば同じ種類のパンが何個も並んでいるのが普通ですが、「any many shop」(エニーメニーショップ)のパンは、それぞれ1つずつしか並んでいません。
んっ?パンの手前になぜかトランプのカードが置いてありますね。
「any many shop」(エニーメニーショップ)でパンを購入する際は、欲しいパンの前に置いてあるこのカードを取ってレジに持って行って、お会計の際にレジ裏の工房からパンを出してもらうというスタイルなんです。
なのでパンの種類もトランプの「A〜K」とジョーカーを合わせて、14種類を厳選して販売しているんですって。はぁ〜お店の雰囲気だけじゃなくパンの販売方法までこだわりがスゴい!(笑)
でもこの販売スタイルって、コロナ時代の今はむしろ安心感のある販売方法かも知れませんね。
クロワッサンだけで5種類も!フランス産の最高級バターをふんだんに使用
「any many shop」(エニーメニーショップ)こだわりのクロワッサンは、プレーンなクロワッサンだけでなくバリエーションもかなり豊富。全14種類のうち常時、4〜5種類がクロワッサンで占められています。
こちら見た目はほとんど一緒ですが、使用しているバターの違いだけでクロワッサンを別に用意しているというこだわりっぷり!これはぜひ、食べ比べをしてみたいですね。
ちなみにこれらのクロワッサンは毎日、12時と14時に焼き上がるそうなので、焼き立てを味わいたいクロワッサンマニアはこの時間帯を狙って訪れてみるといいでしょう。
こちらは「燻製バター」という、これまた興味をそそられるバターが使用された燻製バターサンド。どんな味がするのか、なんとなく想像できるようなできないような。あぁ、これも食べてみたいっ!
ほかにも、天然酵母食パンやキューブ型のパン、3種類のあんとバターのセットや今流行りの「マリトッツォ」なんかもありますよ。
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カフェスペースは公園と隣接。キナコソフトクリームにインスタ映えな壁も!
こちらは、店舗奥のカフェスペース。購入したパンやドリンクなどがいただけるイートインになっています。右側の大きな窓の向こうには公園があるので、お子さんを公園で遊ばせながらお母さんは優雅にカフェタイム♪といった使い方もできますね。
カフェスペースの脇には、バルミューダ製のトースターが2台あります。こちらで購入したパンをパリッと温めることができますよ。
店内でいただけるドリンクは、コーヒーや紅茶にジュース類、さらにはハートランドビールもあります。
あと、気になるのが「キナコソフトクリーム」(500円)! 能登ミルクの生乳を使ったきな粉味のソフトクリームで、石川県金沢市東山にある「and KANAZAWA」(アンドカナザワ)というカフェで大人気なんだとか!
ということで、早速ひとつオーダーしてみました!一見、オーソドックスなソフトクリームですが、一口食べるとしっかりときな粉の風味を感じます!あと持ち手のコーンの歯応えがすっごく軽くてサクッとしていて、わたしは好きな味でした。
……と、ふと壁に目をやると、階段状に取り付けられた用途不明の金具が。これは何に使う金具なんだろう??と気になってオーナーさんに確認してみると、
このように商品を並べて撮影できるように用意された「インスタ映えな壁」だということでした!
わたしも撮ってみようとしたのがちょっと遅くて、キナコソフトクリームが溶けかかっていますけど(笑)、訪れた際はぜひこちらで映える写真を撮影してみてくださいね。
バター違いのクロワッサンと発酵バターサンドをいざ実食!
という事で、気になったパンたちを買って家に帰ってきました。右から「イズニーAOPバタークロワッサン」(330円)、「フレチャード発酵バタークロワッサン」(330円)、「燻製バターサンド」(280円)です。真ん中と右のクロワッサンは、見た目だけでは本当に見分けがつきませんね(笑)
あと左の燻製バターサンドですが、写真を撮る前に私が断面を見ようとカットしてしまったので、実際にはカットされていない一本の形で販売されています。
バター違いの2つのクロワッサンを食べ比べてみたところ、どちらも外はサックリで中はモッチリとした食感でマジ最高です!ジュワッと溢れ出るような濃厚なバター感も素晴らしい。でもそれぞれのクロワッサンの風味は、やっぱりちょっとずつ違ってました!
あくまで個人的な感想ですが、イズニーAOPバタークロワッサンの方がよりバターのコクとまろやかさを感じて、フレチャード発酵バタークロワッサンの方が少しスッキリとした印象を受けました。これはぜひ皆さんも一度、食べ比べをして自分好みのクロワッサンを見つけてみて欲しいです!
そして「燻製バター」というパワーワードに惹かれてしまった燻製バターサンド。バターの風味に加えてスモーキーな燻製の風味をしっかりと感じます!パン自体もハード系で香ばしさがあるので、燻製バターとベストマッチですね。
ワインなどの、お酒のおつまみにしても合いそうだなぁ。
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さいごに
「any many shop」(エニーメニーショップ)店主の杉浦勲(すぎうらいさお)さんは、神戸市北区淡河町にある「パン工房LOG」というベーカリーも経営されていて、そちらのお店は今年で14年目になるそうです。
「ずっと同じものを守っていくもの大切だけど、何かちょっと変わったこだわりを持った、既存の枠にとらわれないお店をやりたいという思いが以前からずっとあった。」と語る杉浦さんは、三田市の町屋再生事業としてリノベーションされたこの物件と出会うことになります。
「せっかくの古民家という素敵なロケーションで普通のベーカリーをしてもしょうがない、もっともっと何かに特化したベーカリーをやりたかった。私はとにかくバターが大好きで、バターの美味しさが一番ダイレクトに味わえて表現しやすいのが、私にとってはクロワッサンだったんです。」
「うちのクロワッサンは他と比べても少し高価だけど、希少な最高級バター惜しげもなくふんだんに使っているそのこだわりを、ぜひとも味わってみて欲しいです。」と語ってくれた、杉浦さん。
ギャラリーのような雰囲気やパンの販売方法、関西ではここでしか食べられない「キナコソフトクリーム」、そしてバターにこだわりまくったクロワッサンなど、ワクワクするような魅力的なポイントがあり過ぎるぐらいのお店でした。
さらに夏頃には、店舗の奥で焼き鳥店をオープンさせるという計画も!そうなるとますますベーカリーの枠を超えた、まさにany manyなshopになりそうですね♪
any many shop(エニーメニーショップ) の基本情報
- 住所: 〒669-1529 兵庫県三田市中央町15-24
- 営業時間:10:00~17:00
- 定休日:月曜・火曜
- 電話番号:079-562-2477