2016年5月8日の日曜日に、兵庫県立有馬富士公園で行われたイベント「第4回 震災復興フェスティバル」。そこで特別ゲストとして出演された、三田市出身のアーティスト「ET-KING」のいときんさんに今回、インタービューをさせていただきました。
三田で過ごした子どもの頃のことや、ET-KINGの活動休止から現在に至るまでの心境、そして今後の活動などについて、たっぷりとお話を聞いてきましたよ!
インタビュワー:おかもと きょうこ
撮影・記事編集:山見 ミツハル
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高平の自然に包まれて剣道と柔道に明け暮れていた幼少〜学生時代
── 本日はよろしくお願いします。早速ですが、いときんさんは三田の高平出身ですよね。子どもの頃や学生時代なんかは、どのように過ごされていたのですか?
いときん えーっとですね、三田の鈴鹿というところで生まれて、小学校の時から近所の剣道教室にずっと通ってましたね。
── その剣道教室は、どのくらいまで通ってらっしゃったんですか?
いときん 中学三年生までやらせてもらってました。ウチは男3人兄弟で、お兄ちゃんと弟はずっと野球をやってたんですけど、どういうことだかひとりだけ剣道をやってましたね。
── そうなんですか!そうさせる何かがあったんですかね?
いときん いやー、近所に大きい野良犬がおって、そいつを竹刀でシバいたろうと思ってただけですけどね。(笑)
── では子どもの頃は、お兄さんや弟さんといっしょに遊ぶことが多かったんですか?
いときん そうですね、ホンマもうその辺の川で魚釣りをしたり、山に登ったり。田舎らしい遊びをして過ごしてました。
── 高平って自然豊かな地域ですもんね。これからはホタルがキレイだったり。
いときん そうなんですよ。あとは子供会で海に連れて行ってもらったりしたかなぁ。あ、そうそう、「三田スケート」がウチから4〜5kmくらいのところにあったんですけど、小学生の頃に毎年2回、そこまで歩いて行かなアカンかったんですよ。それがもう地獄で、イヤでしゃあなかったです。
── 真冬にその距離を歩くのは地獄ですね!(笑) でも三田スケートも無くなってしまいましたし、今となってはいい思い出じゃないですか?
いときん そうですね。だからこう見えて、普通の人よりも結構スケートは上手いと思いますよ。
── 中学三年生まで剣道をされていて、そこからは何かスポーツをされていたんですか?
いときん 中学三年生の時に、剣道でオーストラリアに2ヵ月ほどホームステイしてたんですよ。中学校の顧問の先生といっしょに。僕、剣道は強かったんで、剣道で高校に入ろうと思ってたんです。でもそのオーストラリアに行っている間に、親父が高校の話を全部、断ってしまいよったんですよね。(笑)
── ええっ!それはどうしてですか?
いときん 親父に聞くと、剣道ばっかりだと将来の道が狭まってアカン!みたいなことを言ってくれて。ああ、なるほどなーって思いましたね。ただ、そのおかげで勉強して高校に入らなアカンようになってしまって。まぁ、そっからなんとか間に合って有馬高校に入ったんです。
そして高校に入ってからは、一旦グレて。(笑) そこから更生するのに、兄貴に柔道部に入れさせられました。
── そうなんですね。剣道と柔道と、カラダを鍛える系のスポーツをされていた学生時代だったんですね。
いときん はい、カラダばっかり鍛えてましたね。
音楽に目覚めたのは母のギターとラジカセがキッカケ
── 学生時代は体育会系だったいときんさんが、音楽に目覚めたキッカケって何だったんですか?
いときん 家には昔から結構、楽器がたくさんあったんですよね。おかんが孤児院とかで働いとったんで、オルガンがあったりギターがあったり。ギターを一番最初に教えてもらったのは、おかんなんですよ。
男のガキが3人もおって、当時のウチは大変やったと思うんですけど、ある日ラジカセを買ってくれたんです。それで音楽はよう聞くようになりましたね。
── お父さんではなく、お母さんにギターを教わったというのはちょっと意外ですね!ちなみにお母さんは、どんな曲が好きなんですか?
いときん おかんはフォークが大好きですね。だから僕もやっぱ、その影響で今でもフォークは好きですよ。
「田助」は日本一の日本酒とちゃうかなぁ?って思ってます。
── 三田には年にどのくらい帰って来られるんですか?
いときん そうですねぇ、年に2〜3回は帰ってきますかね。盆と正月とお墓参りに。
── では三田に帰って来られた時は、ご家族と過ごすことが多いんですか?
いときん そうですね、家族と家ん中で過ごすことが多いですね。お店もたまに行ったりしますけど。
── 三田でおすすめのお店とか、行きつけのお店なんかはありますか?
いときん 僕ねぇ、福西さん(福助グループの代表)のとこで作ってはる「田助」っていう日本酒がもう、メチャクチャ好きなんですよ!あれはホンマ、日本一ちゃうかなぁって思ってますよ。知り合いやからどうこうって言うわけではなくって。
田助は作り始めた頃からずっと飲ませていただいてますけど年々、美味しくなってきてますわ。あと正月の時に、お年賀で持たせてくれるんですけど、大阪のいろんな割烹のお店とかに持って行っても、「オマエ、これなんとかして買わせてくれへんか?」って、よう言われるんですよね。
4・30のライブはただただ楽しかった。やっぱり大阪でやることが一番
── 2014年にET-KINGの活動を一旦休止されて、2015年の夏に活動を再開されるまでの間にいろいろな事があったと思うのですが、その充電期間で考えていたことや、得られたものなどはありますでしょうか?
いときん そうですねぇ。休止してからの2年間は、仕事のことを考えたり、家族のことを考えたり、メンバーのことを考えたり、いろんなことを考えましたね。その中でやっぱり、「大阪でやることが一番ええんちゃうかなぁ。」って思いましたわ。
ET-KINGを結成して18年目に入って、それまでの間にはメジャーになって東京で仕事もさせてもらった。契約はまだ残ってたんですけど前の事務所を抜けて、「さぁ自分らでやっていこう!」っちゅう中で、TENNが天国に行ってしもたり。
ホントいろいろありましたけど、一番しんどいときに今の仲間が、自分の会社を辞めてまでして、僕らの事務所を立ち上げてくれたんです。「もっかいオマエら音楽やれ!」っていう環境を整えてくれたんで、そこはもう感謝しかないですね。4月30日のライブができたのも、仲間のおかげなんです。
── その4月30日、大阪城野外音楽堂で久しぶりにパフォーマンスをされた時は、どんな気持ちでしたか?
いときん お客さんもすごく楽しみにしてくださってたし、なんかこう、メチャクチャ感慨深いものになるんかなぁ?って思ってたんですけど、今までどおり楽しかったし、今まで以上に楽しい部分もいっぱいあったし、僕らはただただ楽しかったという感じで終わりましたね。
── お客さんの反応もスゴかったんじゃないですか?「帰ってきてくれた!」という雰囲気で。
いときん そうですね、1曲目から泣いてくれてた方もいたし、あとは新しい歌を含めてお褒めの言葉をたくさん頂いたので、ホンマにやって良かったなぁって思いましたね。
── そして6月25日の土曜日には郷の音ホールで「三田凱旋ライブ」がありますけど、地元の三田でライブをされる思いや意気込みは?
いときん まぁ、どこでやるにしても、来てくれたお客さんに楽しんでもらえるのが一番エエことですし、三田以外のよそから来てくれる人もいっぱいいると思うんで、ちょっとでも三田を楽しんでもらって、そんで僕らも三田のエエとこを見られたらなぁ、って思ってます。
よそからもっと三田に来てもらえるような環境を整えていきたい
── 三田に住むファンに向けての、今後の活動などについてメッセージをいただけますか?
いときん 三田の人にですか。三田市役所、ごっつキレイになりましたねぇ!(笑) 市役所さんも銭儲けとんなぁと思いましたわ。それはそうと、ウチの父ちゃんが近所の集会所でカフェをやらせてもらってるんですよ。
── え、三田の駅前ですか?
いときん えっとねぇ、高平のほうですわ。
── もしかして「さとカフェ」さんですか?
いときん あーそれですわ!
── そうなんですか!お父さんがされてるんですね。地域の方が集まって運営されてると聞いてます。
いときん そうですそうです。あの辺はサイクリングロードにもなってるんで、僕の地元のほうも見てもらえたらなぁ、って思います。あとは高平小学校でなにかイベントをやろうかなって計画もしてるんです。
三田には「三田まつり」っていう素晴らしいお祭りがあるけど、それ以上にもっと奥に行った地域でもイベントをしたいですね。
やっぱりよそからもっと、三田に来てもらいたいんですよ。そんで銭落として帰ってもらったらそれだけ三田も潤うんやし。あとは、いろんな公共の場所でもそういったお祭りとかで使えるような環境を、ちゃんと自分らで整えていけたらエエなぁと。そんなこともやりたいなぁ、って思ってます。
いときんさんから、さんだ日和の読者への動画メッセージ!
── ではさいごに、さんだ日和を見てくださっているファンに向けてメッセージをお話いただけますか?
いときん はい、わかりました!
ということで、いときんさんからのメッセージを動画でいただくことができました!こちらもあわせてご覧ください。
── 本日はどうも、ありがとうございました!!
インタビューを終えて
いかがでしたか?当サイトは三田の情報を発信するWEBメディアなので、いときんさんには「三田にまつわるお話」を多めに伺ってみました。
でも正直いときんさんって、ちょっぴりコワオモテなあの風貌じゃないですか。(笑) なのでこの日は朝からもう、ドッキドキだったんですよね。しかし実際にお会いしてみたら、とっても腰が低くて気さくなお方なんです。
地元や仲間、そして家族をとても大切にされていて、ユーモアもある。短い時間でしたが、本当に楽しい時間を過ごすことができました。
三田市にルーツを持つ全国的なアーティストが、充電期間を乗り越えてリスタートし、そしてファンのもとに帰ってきてくれた。それだけでもうなんだか、メッチャ嬉しいことですよね!
新しいET-KING、そしていときんさんの今後のご活躍に、大いに期待したいと思った、そんなインタビューでした。
6月25日(土)に郷の音ホールでET-KINGの「三田凱旋ライブ」が開催されます!
当ライブは終了しました。
今回、インタビューに応じてくださったいときんさんがリーダーとボーカルを務める「ET-KING」が、2016年6月25日(土)に郷の音ホールで「三田凱旋ライブ」を行いますよ。
- 日時:2016年6月25日(土) 18:30開演 / 18:00開場
- 会場:三田市総合文化センター 郷の音ホール 大ホール
- 料金:4500円 / Sato-netくらぶ会員 4200円
- チケット販売所:特設ホームページ
郷の音ホールチケットセンター (三田市天神1-3-1 / 079-559-8101)
レコードショップひらせ (三田市中央町15-16 / 079-563-3913) - お問い合わせ:050-5867-2946 (兵庫ブルーサンダーズ応援隊 ヤマダ)
夏を直前に迎えた6月25日、三田はET-KINGの熱気に包まれます。さぁ今すぐ友人や家族、そして彼氏彼女を誘って、ET-KINGの心に刺さるナンバーで歌って踊りまくりましょう!
ET-KING「活動再開記念タオル」を2名様にプレゼント!
当プレゼントの応募は終了させていただきました。たくさんのご応募ありがとうございました!
そしてこの度、ET-KINGが所属する事務所「BARIKI」さんのご厚意で、ET-KINGの「活動再開記念タオル」を2点いただいちゃいました!本当にありがとうございます。
ということでこちらのタオルを、いつもさんだ日和をご覧くださっている方から抽選で2名様にプレゼントしたいと思います!
プレゼント用にいただいたものなので、封を開けて撮影することができないのですが、片側には活動休止宣言をした日の「20140429」という文字、そしてもう片側には活動再開後初のライブを行った「20160430」の文字がプリントされています。
なお、プレゼントへの応募方法は以下のとおりです。
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応募の締め切りは、2016年5月29日(日)までとさせていただきます。どしどしご応募くださいね。6月25日のライブ応援グッズとしても使えそうなこのタオル。ガンガン振り回してノリまくっちゃえ!