三田市中央町にある、小籠包とフカヒレの美味い店 中華料理「悟空」さんで思う存分、中華三昧してきました。アジアの夜市のような隠れ家的雰囲気が漂うお店で、いつもとは一味違う本格中華料理が味わえますよ!
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中華料理 悟空の外観と周辺
悟空さんは、JR・神戸電鉄の三田駅から西側に歩いてすぐの、「三田セントラルカーサ」の2Fにあります。『小籠包とフカヒレの美味い店』と大きく書かれた看板と、アジアンテイストが漂う提灯が目印ですね。
同じ建物の2F西隣には、居酒屋の「千年の宴」があります。そしてその先には、三田バルの時にも訪れた居酒屋の「九丁目酒場」や、ラーメン店の「博多麺々」、そしてモスバーガーなどがあります。
三田市内でも屈指の、飲食店が多く立ち並ぶエリアですね。
反対側の先にはすぐに「キッピーモール」があって、その向かいにはJR・神戸電鉄の三田駅があるという好立地です。歩いて3分もあれば駅に着くので、終電ギリギリまで飲んじゃってもなんとかなるエリアです。
悟空さんの入り口はこのように、1Fにあるフラワーショップの「千草園」のど真ん中にある通路の奥にあるという、ちょっとしたカオスな空間。お花を買いに来たと間違われないように、「中華を食べに来たんやで顔」をアピールしながら入っていきましょう。
通路を抜けて階段を上がると、ガラリと雰囲気が変わります。アジアの夜市を思わせるような佇まいで、訪れるものを迎え入れてくれます。
ん?よく見ると、「王夜菲菲」って、どこかの台湾歌手のような看板が。
さらに奥に進むと、「美美杏酔」やら「寺茶店」といった、これまた台湾出身の歌手やタレントのような看板が。こ、これは、ネタとして取り上げたほうがいいのだろうか……。
中華料理 悟空の店内
ビミョーに取り上げにくい看板は適当にスルーして、店内に入ります。白を基調にした、とても綺麗な店内ですね。テーブル席は、喫煙席と禁煙席とでしっかりと分煙されています。ちなみにこちらは禁煙席で、4人用のテーブルが3脚あります。
そしてこちらが喫煙席。4人用のテーブルが2脚ありました。団体で宴会をするときなんかは、真ん中の仕切りを開放したレイアウトにするそうです。
カウンター席は全部で8席。1人でふらっと立ち寄ることもできそうですね。あと、目の前がすぐ厨房になっているので、中華料理ならではの、強火全開で派手な調理シーンが見られるかも。
さらにカウンター席の奥には、6人用の個室スペースまで用意されています。家族連れで来た時なんかには良さそうですね。
夜はおいしいお酒を飲みながら気楽に本格中華を楽しむスタイルが人気
悟空では飲茶中心のランチメニューも人気ですが、今回は夜のメニューからおすすめのものを、いくつかご紹介していきますね。
まず、これからの冬の寒い時期は、カラダが温まる鍋料理がうれしいですよね。「香港健美鍋コース」(2,300円)は、漢方と紹興酒が入った鶏鍋すき焼き風の「美食鍋」を中心に、サラダや唐揚げ、チャーハンなどの全5品がセットになっています。
そして「点心90分食べ放題コース」(3,900円)は、14種類の点心が食べ放題なうえに、メイン3品までが付いてくるという、ちょっぴり贅沢なセットです。
夜はこれらのセットメニューや人気の一品メニューを、紹興酒をはじめとした美味しいお酒を飲みながら楽しむスタイルが人気なんだとか。もちろん紹興酒のほかにもビールやハイボール、ワインや日本酒なんかもありますよ。
シナモンの香りが漂うコラーゲンたっぷりの美食鍋
では、おすすめの中華料理をどんどん頂いちゃいましょう!まず最初は、「香港健美鍋コース」のメインでもある「美食鍋」から。鳥と豚から取った出汁を使ったあっさり系の鶏鍋に、アクセントとしてシナモンスティックが使われています。
このシナモンが、メチャクチャいい香りなんですよね。あとシナモンには体を温める効果があるので、いつも食べている鍋以上に、カラダがポカポカ温まってくる感じがします。
この「美食鍋」は、醤油を混ぜた溶き卵に具材をくぐらせる、すき焼き風スタイル。ハフハフ言いながらいただきます。鶏肉がブリッブリでもう、たまりません。
ネギや白菜といった野菜も甘くておいしい。やっぱりこの時期の鍋はサイコーですね。
四川風麻婆豆腐と白ご飯との相性がヤバい
次にいただいたのは、四川風麻婆豆腐(850円)。この真っ赤なビジュアルに、豆板醤と山椒の香りが重なるだけで、じんわりと汗が出てきます。
「四川豆板醤」と「ピーシェン豆板醤」という2種類の豆板醤を使うことで、辛さの中に深いコクを感じることができる麻婆豆腐。そのまま食べても辛ウマなんですが、個人的には白ご飯(200円)にぶっかける食べ方が、断然おすすめ。
こうすることで、麻婆豆腐の辛さがほどよく中和されて、旨味が引き立つんですよね。いやー、この組み合わせは本当にウマかった。とはいえ、それでもやっぱり辛いものは辛いっす(笑)。
肉汁あふれる小籠包は何個でもいけちゃうウマさ
そしてお次は、「点心90分食べ放題コース」にもあった、点心の代表的メニューでもある小籠包(530円)です。せいろのフタを開けた瞬間、美味しそうな香りがフワッと広がります。
この皮の中には、恐ろしいほどに激アツな肉汁ジューズがたっぷりと含まれているので、やけどをしないように慎重に口へと運びます。モッチモチの食感とジュルッジュルの旨味が、口の中を占領します。
お箸で皮を破ってみると、旨みたっぷりの肉汁をまとった餡が顔を出します。これはもう、何個でもペロリといけちゃいますね。
ふかひれあんかけおこげは絶対に食べる価値アリ
そしてさいごは、悟空のおすすめ名物メニュー、「ふかひれあんかけおこげ」(1,000円)です。
カリッカリに揚げたおこげに、ふかひれ入りのあんをぶっかけた瞬間、『ジュワーッ』という音と共に、香ばしさが広がる。舌と目と鼻だけでなく、耳でも楽しめる一品です。
と、いくら文章で書いてもなかなか伝わらないと思いますので、この『ジュワーッ』の瞬間を動画にしてみました。ぜひこの「おいしい音」を、楽しんでみてください。
あーこの音、本当にヤバいです。そしてあんかけの中に入っている立派なふかひれも、ホロホロとほどけるような食感で美味しかったなぁ。
あとはなんといっても、あんかけ自体が素晴らしくウマい。ネギ油の風味と旨味が効いていて、さらにはおこげの香ばしさもしっかり移っている。これは絶対に食べる価値アリですよ。
中華料理一筋!大阪・東京の有名店で経験を積んだ料理長、寺田太さん
あー、こんなに贅沢な中華料理を堪能したのは、いつ以来だろう?
幸せな満腹感を感じながら、今回の料理を提供していただいた、料理長の寺田太さんにお話を聞いてきました。
まずは、寺田料理長のプロフィールから。
辻調理師専門学校と辻調理技術研究所を卒業後、ホテルオークラ神戸を皮切りに、
東京新橋の中華料理店や、東京銀座の有名店「筑紫樓」で調理技術を磨く。
その後、梅田阪急の中華料理店で料理長を務め2015年、悟空の料理長として現在に至る。
── 寺田さんが中華料理の世界に入ったのは、どんなキッカケからですか?
寺田 昔、西川きよしと芳村真理が司会をしていた「料理天国」というテレビ番組があったのはご存知ですか?(笑)
その番組に辻調理師専門学校の先生たちが出演している回があったんですけど、そこで見た中華料理が、とにかくカッコ良かったんです。
それから中華料理がやりたくなって、辻調理師専門学校に入学したのがキッカケですね。ほかの料理にはまったく興味がありませんでした。
── 運命的なテレビ番組だったんですね!その中華料理の魅力って、どんなところでしょう?
寺田 中華鍋がひとつあれば、たいていの中華料理が作れちゃうところですかね。そう言うと単純そうに聞こえるかもしれませんが、相当奥が深いです。そこが、他の料理にはない魅力だと思います。
── シンプルゆえの奥深さですよね。あと、悟空さんの中華料理でこだわっているポイントはどこですか?
寺田 まずは、お店の名前にもある小籠包とフカヒレですね。ここにはかなりこだわっています。あとはお手軽な中華から、ちょっと高級な中華までを、幅広く楽しめるお店にしたいと思っています。
── ちなみに寺田さんは、中華料理以外に好きな料理ってあるんですか?
寺田 そうですねぇ、どうしても料理人としての視点になっちゃうんですが、「ジビエ」と「寿司」という単語には反応してしまいますね。それぞれこだわりが強そうなジャンルの料理なので、純粋に魅力を感じるのかなぁ?
── ではちょっと、料理以外のお話も。お休みの日はどのようにして過ごされていますか?
寺田 昔は草野球をやってたんですけどねぇ。最近はまったくやってないです。寝てるか、ふらっと近所に買い物に行くか、その程度ですね(笑)。
── ではさいごに、今後どのようなお店にしていきたいですか?
寺田 「普段とは違う、ちょっとイイ中華をゆっくり食べに行こかー。」と思って来ていただけるようなお店にしたいですね。
あと三田の人に、もっと幅広い中華料理を食べてもらいたいんですよね。三田の中華は王将だけじゃないぞ!と(笑)。
確かに、安くて早くてウマい王将はかなりの強敵なんですけど、そこからもう一歩踏み出して、普段とは一味違う中華にも興味を持って食べに来てもらえるような、そんなお店にしていきたいと考えています。
さいごに
料理長が自らもおっしゃってましたが、三田で中華を食べようと思ったらやっぱり、「王将」が真っ先に思い浮かんじゃいますよね。ぶっちゃけ、わたしも好きでよく利用します。
でもたまにはちょっとだけ贅沢して、美味しい中華料理を食べたいなぁって思う事だってあります。そんなときにはこの「中華料理 悟空」が、ピッタリとニーズにハマるお店になってくれそうです。
今回ご紹介した中華料理の数々は、値段だけを見ると決して安くはありません。ですがそこそこのお値段で、確実にワンランク上の美味しい中華料理を提供してくれる。そんな安心感があります。
中でも特に「ふかひれあんかけおこげ」は、個人的にもかなりおすすめです。この一品だけでも、また食べに来たいと思えるレベルですよ。あの『ジュワーッ』を聞くだけで、また食べたくなってきちゃいました(笑)。
中華料理 悟空の店舗情報
- 住所:兵庫県三田市中央町10-1 三田セントラルカーサ2F
- 営業時間(ランチ):11:30~14:00
- 営業時間(夜):17:30~22:00
- 定休日:月曜日(月曜が祝日の場合は火曜日)
- 電話番号:079-564-0059