2015年11月13日(金)に、三田町にあるクラシックライブサロンの「自遊空間Ami」で行われた、女性アカペラグループ「V&V」(ビアンビ)さんのライブにお邪魔してきました。
これほどまでに美しくて力強いアカペラのハーモニーを、三田で味わうことができるなんて正直、想像すらしていませんでした。素敵な夜に感謝!
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自遊空間Amiの外観とその周辺
自遊空間Amiさんは、三田町の「ほんまち通り商店街」にあります。JR・神戸電鉄の三田駅からは徒歩8分ほど。そして神戸電鉄の三田本町駅からも、徒歩8分ほどの場所に位置しています。
グレーの壁面に掲げられた「Hirase Music Ami」の文字と、入口の脇に並ぶ植栽が目印になりそうですね。
ライブ当日は、あいにくの曇り空。そして開演は夜の20時からだったのですが、今回は特別に一足早く、リハーサルからお邪魔させてもらえることに。
リハーサルの様子も見せてもらいつつ、途中でお店を出て周辺の様子を散策してみました。この辺りはほかにも、文具店や荒物屋、書店といった昔ながらの商店が軒を連ねていますね。
ほかには、和菓子の「きねや菓舗」や、ローストビーフの「ちーふのお店」、そして三田のゆるキャラ「えべっちゃん」が店長を勤める飲食店の「夢草紙さんだ村」(現在改装中)などがあります。
昔からあるお店と新しいお店とが共存する、これから盛り上がってきそうなエリアですね。
自遊空間Amiの店内
周辺の様子はこのくらいにして、店内に入ってみましょう。
リハーサル終わりに、ステージから見た客席を撮ってみました。これからステージに立つ緊張感が、なんだか乗り移ってきそうです。
今回のライブで用意された全32席のチケットは、発売してすぐにSOLD OUT。座席のレイアウトは、その日のステージによって臨機応変に変更されるようですね。
奥の壁に目をやると、なんだか賑やかなポスターが。ここ自遊空間Amiでは10年前から「洋春亭」という落語会が行われていて、これらは過去に行われた落語会のポスターのようですね。
音楽だけでなく落語も楽しめる場だなんて、さすがは自遊空間。
そうこうしているうちに、開場の時間が迫ってきました。なぜだか、わたしまでドキドキしてきたんですけど。
そして19:30になって開場。外は雨模様でしたが、さすがは人気グループのライブ。続々とお客さんが入ってきて……
あっという間に客席が埋まっちゃいました。ほ、ほんとにすごい人気だなぁ。
自遊空間Amiの仕掛け人、平瀬友喜さん
さて、ライブが始まる前に、重要な方をご紹介しておきましょう。この方こそが自遊空間Amiのオーナーで、平瀬楽器の店長さんでもある、平瀬友喜さんです。
楽器の販売から修理・調整、音楽教室やCDショップの運営、イベントの企画運営や音響サポート、そしてインターネットラジオのパーソナリティから、はたまたプロレスの観戦まで、まさに何でもやれちゃうといった感じのお人。
そしてつい先日は、ウッディタウンのセンチュリーモールで開催されていた「さんだ朝マルシェ」の音響なども担当されていました。
今から22年前、それまでは時計屋だった店舗を改装してスタートさせた、自遊空間Ami。
プロのアーティストを目指しているのに、楽曲を披露する場が少ない。そんな悩みを抱える人達のために、何かお手伝いできることはないか?そしてアマチュアとして活躍する人達にも、気軽に演奏できる場を提供できないか?
アーティストを育てたいという親心、そして多くの人にもっと音楽を身近なものに感じて欲しいという、平瀬さんのアツい想いが込められた空間。それがここ、自遊空間Amiなんです。
美しくも力強いハーモニーに心が震えた!V&Vライブ
さあいよいよ、アカペラグループ「V&V」のライブがスタートしました!やっぱり生で聴く歌声は、CDなどで聴く音とは別次元の迫力があります。
V&Vのメンバーは全員で7人なのですが、歌う時には1人少ない6人編成になります。というのも、アカペラグループは基本的に、6人編成なんだそうですね。
そして、向かって一番右側で、とても楽しそうに歌っている女性。
ちょ、ちょっと……。メチャクチャ可愛くて綺麗な方じゃないですか。
平瀬さんに聞いたところ、彼女こそが三田市出身のメンバーである「Mie」さんだというじゃありませんか。三田の人というだけで、急に親近感が湧いてきました。これは注目せねば!!
「見た目で判断されてびっくりしたこと」というトークのテーマで、昔の担任の先生にまつわる楽しいエピソードを披露したMieさん。お客さんのウケも上々です。
そしてなんと、ボイスパーカッションまで操ってしまう彼女。特にBassボーカルの「Barley」(バーリー)さんとのボイスパーカッションは、本当のベース音やドラム音なんじゃないの?と思ってしまうほどにリアルでした。
この日、歌われた曲は全てカバー曲で、シンディー・ローパーやベット・ミドラーなどの往年の洋楽や、荒井由実、山口百恵などの懐かしい邦楽、そして宇多田ヒカルや絢香×コブクロといった、最近の邦楽などなど。
若い世代から年配の世代まで幅広く楽しめる曲がチョイスされていました。
個人的には、宇多田ヒカルの「First Love」が、かなり良かったなぁ。本気で泣きそうになりましたよ。
その後、休憩をはさんでの衣装チェンジ。先ほどの黒を基調とした大人っぽい衣装とはガラリと変わって、赤を基調としたキュートな雰囲気に。
V&Vの皆さんは、とても可愛らしくて歌唱力もすばらしいのですが、それに負けないくらいにトークが楽しいんですよ。メンバー7人全員がそれぞれトークを披露されていましたが、7人ともがウケてましたね。
そんなこんなで、20時から始まったステージは、あっという間に全ての曲目が終了し、気が付けば時間はもう22時。途中休憩があったものの、本当にあっという間の2時間でした。
その後、アンコールを受けて再び、V&Vのメンバーがステージに戻って来ました。しかし22時以降は近隣への迷惑を考えて、マイクを使うのがNGな時間帯。
ということで急遽、マイクを通さない地声で、井上陽水・奥田民生の「ありがとう」を披露することになりました。そしてこの生歌が、またいい感じなんですよね。
このように、トラブルをも味方につけた素晴らしい演出にも、V&Vのクオリティーの高さを感じることができました。
三田市出身のMieさんに単独インタビューしてきた
そして、まだまだ熱気が冷めやらないライブ終演後、Mieさんと少しだけお話させていただく機会をいただきました。お疲れのところ、快くインタビューに応じてくれてありがとうございます!
── Mieさんは、いつからアカペラを始められたんですか?
Mie 15歳の時に未経験でV&Vに加入して、それからアカペラを始めたんです。それまでは学校の部活でバレーボールをやっていたんですけど、音楽はまったくやっていなかったですね。
── 未経験で加入されたんですか!それは意外ですね。では、アカペラを始められたキッカケは?
Mie 母の知り合いに、プロで活躍されているアカペラのシンガーさんがいて、その方のライブを見に行くようになってからずっと、アカペラ自体に興味は持っていたんです。
そしてその後に、今の事務所の先輩グループに出会ったことで、「アカペラを歌いたい!」という想いが一気に溢れてしまって、気が付いたときにはもう、アカペラを始めちゃってました。
── ズバリ、アカペラの魅力って何ですか?
Mie アカペラは楽器を使わない無伴奏の音楽で、使うのは人の声だけなんです。その分、歌い手の気持ちがストレートに伝わるところが、一番の魅力ですね。
── あと、ボイスパーカッションもされていましたよね。
Mie はい、ただ、ボイスパーカッションは始めてからまだ半年も経ってなくって、今はレパートリーを増やしていってるところなんです。
── あのリアルなドラム音やベース音にはビックリしました。口がもつれそうになったりしませんか?
Mie そういう時もありますよ。去年の真冬に、あべのハルカスの最上階でライブをしたことがあったんですけど、ペットボトルの水が凍るくらいに寒いところだったんです。
さすがにその時は、寒さのあまり口が動かなくて、歌にならなかった事がありました(笑)
── ここ三田が地元ということですが、今日はお知り合いの方は来られてましたか?
Mie はい!お客さんの半分以上は知り合いの方々で、親は目の前に座っていました。ずっと応援に来てくれているので、本当にありがたいです。最初は緊張しましたけどね(笑)
── それは心強い応援ですよね。話は変わりますが、三田周辺でよく行った思い出の場所などはありますか?
Mie 小さい頃は、有馬富士公園によく連れて行ってもらってました。遊具がいっぱいあるところや、芝生の広場でよく遊んだ思い出があります。あとはフルーツフラワーパークとかですね。
── さいごに、Mieさんの将来の夢は?
Mie V&Vの活動拠点でもある神戸ではアカペラが盛んなんですけど、三田でも神戸に負けないくらいにアカペラを盛り上げていきたいと思っています。
そして、アカペラを聴いたことをないという人にも、もっと私たちの歌声を届けたいですね。あとは、郷の音ホールでも一度、ライブをやってみたいです!
── いいですね!ぜひ期待しています。今日はありがとうございました!
さいごに
わたしは今回のライブが、アカペラというジャンルの音楽をきちんと聴く、初めての機会でした。そしてV&Vというグループは、プロとして活躍するまでの育成グループだということを、事前に聞いていました。
なので、こんなことを言うと本当にチョー失礼なのですが、今回のライブにそれほどの大きな期待感を持っていなかったというのが、正直な本音です。
しかし、それがどうでしょう。今回のライブが終わる頃には、手のひらを返したように印象がコロッと変わっちゃいました。いい意味で裏切られたとは、こういう時のことを言うんですね。
V&Vの美しくて力強いアカペラのハーモニーに、マジで心が震えました。そしてなにより、このようなライブを三田に居ながらにして味わえたことが、本当にうれしく思えたんです。
自遊空間Ami。また三田のいいところをひとつ、発見しちゃいました。
今後また、V&Vが自遊空間Amiでライブをされるときにも、絶対に見に来ようと思います!
2016年4月10日にV&Vが自遊空間Amiに帰ってくる!
- 開催日:2016年4月10日(日)
- 時間:【開場】19:00〜 【開演】19:30〜
- 料金:2,500円(1ドリンク付)
約5ヶ月ぶりにV&Vが自遊空間Amiに帰ってきます。この春、大注目のライブになること間違いありませんね!
4月10日の夜は自遊空間Amiで、V&Vの美しく力強い歌声に酔いしれましょう。
自遊空間Amiの今後のライブスケジュール
今回のライブ会場となった自遊空間Amiさんでは、今後も気になるライブが予定されています。詳しいスケジュールに関しては、自遊空間Amiさんのライブスケジュールカレンダーをご確認ください。
自遊空間Amiの店舗情報
- 住所:兵庫県三田市三田町29-9
- 電話番号:079-564-2052
- ホームページ:http://www.jkami.com/
おまけ
写真を撮っている人写真を撮られている人それをうらやましそうに見る人
Posted by 平瀬 友喜 on 2015年11月13日
おっと!撮っているつもりがまさか、撮られちゃってたなんて(笑)